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労務相談Q&A 休日・休暇・休業


年次有給休暇の請求にあたって、年度末で忙しいからという理由で他の日に変更してもらうことはできますか?

単に業務が繁忙というだけでは、変更できません

【解説】
 労働者は、時季を指定していつでも年次有給休暇を取ることができ、使用者は原則として労働者が指定した時季に付与しなければなりません。

ただし、労働者が指定した時季に年次有給休暇をることが「事業の正常な運営を妨げる」場合には、使用者がその時季を変更することができることとされており、これを時季変更権といいます。ですから、問題は、このケースにおいて、時季変更権を行使できるのかどうかということです。

●「事業の正常な運営を妨げる」かどうかの判断基準(裁判例)
1)その企業規模
2)有給休暇請求者の職場における配置
3)その担当する作業の内容・性質
4)作業の種類
5)代行者の配置の範囲
6)時季を同じくして年次有給休暇を請求する者の人数 

 以上を考慮して、合理的に判断するものとされています。また、行政解釈でも、「事業の正常な運営を妨げる場合」にあたるか否かについては、個別的、具体的、客観的に判断しなければならないものとしています。
 ご質問だけでは、「事業の正常な運営を妨げる場合」に該当するかどうかをはっきりと申し上げられませんが、納期が集中しており、多数の労働者で同時季に年次有給休暇を請求しているため、代替要員の確保も困難だということであれば、時季変更権を行使しても妥当だと考えられます。
 なお、時季変更権を行使した場合には、その事由が消滅した後、可能な限り速やかに年次有給休暇を取得できるとされています。時季変更権は、労働者の指定した時季を変更できる権利であって、年次有給休暇の取得を拒否できる権利ではないからです。
 


 

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