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労務相談Q&A 賃金・賞与


評価が悪いという理由で、一人だけ昇給をしませんでした。法的に問題はないですか?

賃金制度によっては、昇給を毎年行う必要がないケースもあります

【解説】
賃金制度によっては、昇給を毎年行う必要がないケースもあります。 

昇給はベースアップ(注1)とは異なり、同一賃金水準のもとで個々の労働者の、一定期間の業績や職務難易度、能力向上度などの評価結果を給与に反映し、賃金を個別的に引き上げるものです。ですから、いつ、そのような方法で昇給を実施するかということを、労働協約や就業規則などに定めておく必要があるものです。 

昨今では、低成長、高齢化、終身雇用制の崩壊、成果主義の台頭など、様々な要因により、従来の年功賃金システムの崩壊がおこっています。そのような流れのなかで、昇給についても、昇給のストップや低減、マイナス昇給など、定期昇給制度そのものが見直されてきており、人事考課に基づく減額、据え置きのある「給与評価替制度」を導入する企業もあります。

ご質問のケースですと、人事考課制度に基づいて、その成績次第で昇給がない場合もある賃金制度の可能性があります。しかし、これは労働協約や就業規則などで定めて、一定のルールで運用すべきものです。ですから、その規定の中で、「一定の賃金表に従って定期的に昇給を実施する」というような定めがなされている場合には、定期昇給はその企業にとって義務であり、評価が悪い等を理由に一人だけ昇給をしないことはできません。

(注1)ベースアップは、その会社の労働者全体の賃金水準そのものを変更するものです。その目的は、物価上昇に伴う貨幣価値の下落に伴う生活水準の低下防止、会社の業績・生産性向上による給与水準全体の引き上げです。
 


 

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